今回は、「カジタク×シネコン」について。

まずは、8/5のMJの記事(抜粋)を読んでみましょう。

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<家事代行、窓口は映画館>
・シネマコンプレックス(複合映画館)大手のイオンエンターテイメントは、
シネコンで家事代行の窓口サービスを始める。
・家事代行サービスを手がけるカジタクと協力し、小さな子供を持つ主婦らに訴求。
・異業種との「共演」でシネコン活性化を目指す。
・新サービス「ママコンシェルジュ」は、9月中旬に始める。
・まず、イオンシネマ板橋内のロビーに専用デスクを設け、専任の従業員を配置。
・自宅でのハウスクリーニングやベビーシッターの受付と相談に応じる。
・映画人口は、足元で回復傾向にあるが、家事や育児で鑑賞に二の足を踏む主婦らは多い。
・同社は、新サービスで利便性をアピールし、集客拡大を図る。
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同サービスの狙いは、
1.映画にいけない理由をつぶすことによって映画館に来てもらうとうこと、
2.加えて、カジタクにしても、新たな販売チャネルが増えるわけで、チャンスが広がる

と推測されます。

このサービス、アイディア自体はとても面白いと思います。

このサービスの究極のすがたは、「映画館にくると家がきれいになる!」という世界でしょう。

さて、この究極のすがたが達成されたと仮定して、
このアイディアの面白いところを整理してみましょう。

1.パラレル消費になっているところ。
パラレル消費とは、わたしがつけた名前です。
通常は、一人がひとつのサービスしか同時に受けられないわけですが、
2つのサービスをうけるとうことで、2つのサービスから売上が上げられます。
2.サービスが相補的である
通常我々消費者が受けるサービスは、体はひとつしかないわけなので、通常、食い合いしてしまいます。
しかし、家事代行サービスと映画の組み合わせは、食い合いをしないサービスといえます。
家事代行サービスというのが、例外的に、消費者本人がいないほうがよいサービスですので、このようなことが可能となるわけです。

3.Win×Win×Winの関係になっている。
関係する3者がそれぞれ、よいことがあるモデルになっている。
シネコン:家事代行サービスで空いた時間を映画への集客拡大がみこめる?
カジタク:新しい販路
消費者:映画鑑賞と家事代行サービスを同じ時間に行うことにより、時間の有効活用ができる。

とはいえ、問題点もいろいろ考えられます。

・映画館に来ている人に対して、家事代行サービスを売るという形になっていて、肝心の映画館にきたくても家事が忙しい人に対しては訴求しきれていないこと。本当は、家事サービスの顧客に対して映画をうる、のほうがよりターゲットに対して直接的でしょう。
・また、家事代行をしたからといって、映画館に行くかどうかは因果関係が不明瞭であるということ。

そこで、改善案というか、このアイディアを存分に生かす新しいアイディアを考えてみました。

まず、映画館がこのサービスをするというのをやめます。

サービスを行う主体は、地元密着の美容院×家事代行サービスです。

つまり、美容院に来た人に、

「髪をきっている間に、お家をきれいにしておきますよ!」

とか、

「パーマを当ててる間に、ほかほかのご飯を用意しておきますよ!」

とかアピールするわけです。

ご飯を用意するとかのサービスなら、当然買い物も含まれるわけで、地元のスーパーなんかも、このパラレル消費の輪の中に組み入れることができるかもしれません。

パラレル消費の応用例を考えてみます。

●打ちっぱなしの洗車
ゴルフの打ちぱなしをしている間に、洗車をしてくれるところ、ありますよね。これなんかも、パラレルに消費を行っているといえるでしょう。

●あまちゃんエアロバイク
これは、わたしが考えたサービスです(笑)

スポーツクラブで、エアロバイクにのっていると、よくモニタが前に設置してあって、そこでMLBなどのスポーツ番組を放映しているわけですが、これにNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」を流すわけです。

単にエアロバイクだけだと、きつくて心が折れそうになるかもしれませんが、「あまちゃん」見るという動機付けがあれば、続けることができるかもしれません。

お客さんが何話までみたかをによって、放映するものを変えないといけなかったり、音声はイヤホンにしてもらうなど、工夫は必要かもしれませんが、続き見たさに、1回分長く漕いでしまったりなんて事があったりして、楽しそうですよね。

「あまちゃん」は、1回15分なので、エアロバイクの運動時間の単位としてはちょうど良いのではないかとと思います。