マーケティング的に、100点満点だなぁとおもう商品があります。

それは、「一本満足バー」です。

以下、HPより抜粋
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「一本満足バー」は、「夕方からの頑張りに!」というコンセプトで、働く社会人の間食ニーズに対応した商品です。

チョコやアーモンド、ドライフルーツ等の素材を使用し、元気をガツンと補給できるシリアルチョコバーシリーズとフルーツなどを生地に練りこみしっとりとした食感を味わえるケーキシリーズを展開しています。
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(参考)https://www.asahi-fh.com/1pon-manzoku/about.html

ということですが、販売好調のようです。

まず、栄養補助食品という分野で先行していたのは、カロリーメイトやSOYJOYだったわけですが、近年、一本満足バーは、特にSOYJOYの市場をうばって、成長してきたようです。

この成長の秘密を考えてみたいと思います。

まず、この分野のポイントとして、お菓子やスイーツと違う市場であるということ。

小腹満たし市場ということでは、お菓子やスイーツもありますが、お菓子やスイーツだと、男性の場合ちょっと買いにくかったり、体に悪そうなイメージもある。

そこで、この分野で訴求するのは必然的に

・健康
・食べ応え

ということになりますが、当然一本満足もこれら訴求しているものの
SOYJOYも似たようなことを訴求しており、差別化にはならない。

では、何が明暗をわけたか。

次の4点ではないか推測します。

①用途限定によるメッセージの先鋭化

SOYJOYが、健康志向の人たちに対して、いつでも小腹のすいたときに食べてください(※)
というのに対して、一本満足は、夕方からのがんばりに、と時間とシチュエーションを
限定している。

(※)http://www.otsuka.co.jp/soy/

絞って、絞って、メッセージを先鋭化して、私のための商品だと思わせる手法はマーケティングの教科書どおりですね。

②夕方小腹満たし市場の開拓
夕方小腹満たし市場というあらたなブルーオーシャンを開拓したといえます。

③満足感
一本満足はSOYJOYにくらべて、満足感という点で、一歩リードしています。

実際、カロリーを比較してみると
SOYJOY   一本満足
140kcal前後  190kcal前後

ですし、手にとっていみると、SOYJOYは、カロリーメートの一本分というような感じで、男性目線でいうとどうしても、ものたりなく感じてしまう。

一本満足は、この50kcalに着目して、それを商品コンセプトにしたのだろうおもわれます。

④顧客価値を前面に押し出したネーミング
通常、われわれは、商品を買うのではなく、商品のもたらす顧客価値を購入するわけです。
たとえば、チョコレートバーをかうのではなく、満足感を買うわけです。
したがって、売り文句としては、商品紹介ではなく、顧客価値の訴求がよいわけですが、これをそのまま、ネーミングにしたところが、すばらしいところ。

つまり、商品名が、最強の売り文句になっているという。。。

この顧客価値をそのままネーミングに使うというのは、ほかでも応用できそうですね。

まとめると、
・戦うべき市場としてうまく空白地帯を探し出し(夕方小腹満たし市場)、
・競合と差別化をはかり(50kcal)、
・ターゲットをしぼって(夕方からのがんばりに)
・それに対して適切なメッセージで訴求する(一本満足)

これだけの仕掛けを施せば、売れて当然という気すらします。

最近、残業が多く、チョコレートバーを夕方に買うことが多いのですが(マーケティングにまんまとはまってますね。。。)
これにぴったりする飲み物がない。

そこで考えてみました。

残業時限定コーヒー「ちょっとひと息」

顧客価値をそのままネーミングにするのと、用途限定をつかってみましたが、いかがでしょうかね?