今回取り上げるのは、『塗るつけまつげ』です。

●これはどういうもの?

とその前に、マスカラとつけまつげの違いってわかりますか?私も知らなかったので調べてみました。わかったことは、マスカラとは、要はまつげを太く・濃くみせるための化粧品で、つけまつげとは、文字通り、人工のまつげのこと。

(参考)http://p.tl/AEsM

で、そのメリット・デメリットは

つけまつげのメリット
・夜のオフが簡単!
・好きなデザインのまつげをつけるだけで手間がない!
・マスカラなどよりも、メイク時間の短縮になる!

つけまつげのデメリット
・泣いたら即終了。のりなので取れます!
・つけるにはコツがいる・・・不器用な人は手こずる!
・オフのとき丁寧にしないと自まつげも抜ける!
・自然でナチュラルな目元にはならない

(参考)http://p.tl/wmjn

ということのようです。

これを踏まえて、『塗るつけまつげ』、はどういうものかというと、

・マルカラのように自前のまつげに塗るという行為をしますが、
・液がフィルムに変化して、まつげの先にフィルムのセンイがつながることで、まつげが長くなる
・その結果、つけまつげのような長いまつげを実現できる
・それでいて、自分のまつげを長くしているので自然な仕上がり
・加えて、フィルムはお湯でふやけるので、お湯をたっぷり含ませて優しくなでるだけで、するりと落とすことができる

といったものです。

(参考)http://p.tl/8s1p

なかなかの優れもののようです。

10年以上のロングヒット商品であり、かつ、値崩れもしていない。ドラックストアなどでも、定価で売っているそうです。たいしたものですね。

●マーケティング的な仕掛けは?

この商品のマーケティング的な仕掛けを考えていきましょう。

①分野提案

新商品というのは、何らかの新しいところ、即ち新機軸を打ち出すことが有効です。

当たり前ですが、同じような商品を後から出しても、もうすでに、○○といえば、△△というように、確固としたブランドがすでに確立している場合は、よほど低価格であるか、既存の商品を圧倒的にしのぐ商品性が求められます。

ですので、商品を出すには、分野を細分化するなどして、あらたなジャンルを切り開く必要があります。

例えば、ビールでいえば、ビールという分野しかなかったのを、アサヒのスーパードライは、細分化して、辛口・ドライというジャンンルを確立しました。

このように、新商品を出すときは、すでに確立しているひとつの分野を細分化して、新たなジャンルを開発するということをするわけです。

この『塗るつけまつげ』も、塗るタイプのつけまつげという分野提案をしています。

つまり、塗るつけまつげっていうジャンルがあるんだけど、このジャンルってこういうメリットがあるんですよ、と訴求するわけです。

で、そのジャンルを選ぶとすると、それは、自動的に自社の製品になる、と。

こういう仕掛けです。

こうすると何がメリットかというと、以下のようになります。

(1)商品を訴求しないですむ

誰でも、この商品を買ってくださいといわれれば、売り込まれたと思い、その商品を敬遠してしまいます。

しかし、ジャンルの提案ということだと、消費者は、それはひとつの知識として話を聞いてみようという気持ちになります。

(2)営業マンの立場がかわる

営業もしやすいと思います。ぺこぺこして買ってくださいというぺこぺこ営業、から、こういった情報をお持ちしましたというコンサルティング営業への立場が変わるわけですね。

●応用例は?

新商品というのは、すべからく分野提案的な要素があるわけで、さまざまな応用例が考えられます。

①温かいジンジャエール
最近発売された、温かいジンジャエールなんかも、『あたたかい炭酸』という分野提案ですね。

(参考)http://p.tl/j5fZ

わたしも早速のんでみましたが、確かにいままで飲んだことのない感覚で、なかなか面白かったです。

②トロピカーナのオレンジを使ったホット飲料「果実で温まるホットオレンジ」
似たような例で、トロピカーナのオレンジを使ったホット飲料「果実で温まるホットオレンジ」も、あったかい果汁飲料という新たなジャンルですよね。

(参考)http://p.tl/uYbI

③いちなべ家
最近、吉野家がはじめた、ひとり鍋のお店、いちなべ家というのも、分野提案のわかりやすい例ですね。

(参考)http://p.tl/k4B3

これであれば、野菜がとりたい女性などのニーズを取り込めるかもしれません。
店のつくりを、女性一人でも入りやすいようにするなど、工夫は必要かもしれませんが。。。

●おまけ
先日、とある税理士さんのマーケティング戦略の相談にのっていて、いろいろ税理士のHPを見ていたのですが、その中に税理士の選び方というコンテンツがありました。

そのコンテンツでは、税理士をジャンルわけしてあって、このようなメリット・デメリットがあるとまとめてあり、その上で、自分はこのジャンルに所属していてるのの記載してありました。

このようなコンテンツであれば、情報として受けとられるので、読むほうとしては抵抗感が少ないですよね。