今回は、パンケーキについて取り上げてみます。

2年前くらいから、ブームになっているとはきいていましたが、先日初めていってきました。

このブーム、いささか加熱感がある気もしますが、それを差し引いても、当たる要素がふんだんにあるように思います。

 

今回は、このパンケーキブームを分析してみます。

これどういうもの?

・まず、2010年にbillsや、エッグシングズなどの有力店が相次いで表参道にオープン。

・“世界一の朝食”などという触れ込みで、行列ができ話題になる。

・その後も、2012年ニューヨークの有名店、クリントン・ストリート・ベイキングや、ハワイの有名店カフェカイラなども進出し、盛り上がりをみせる。

・東京では、350ものパンケーキ店があるほどの広がりを見せている。

マーケティング的な仕掛けは?

①同じものを別の切り口でとらえなおす

まず、セレブの優雅な朝食という切り口、これが、素晴らしいと思います。

身も蓋もない話をしてしまうと、パンケーキって要はホットケーキなわけですが、
これをホットケーキといわなかったところが、まずは、ポイントです。

ホットケーキと言ってしまうと、それは単なるスイーツになってしまいます。

スイーツというくくり方をされてしまうと、如何においしくても、スイーツの一種という既存の枠組みを抜け出ることができません。

一方、”セレブの優雅な朝食”ということだと、その優雅さを体験したいという、「文化体験」が、目的になり、スイーツといった既存の範疇から抜け出ることができます。

②朝食

それから、この朝食ということころもポイントです。

少しよいホテルの朝食って、とても幸せな気持ちにさせてくれるものですよね。

朝日に包まれながら、豪華な食事をたっぷり、ゆったり食べると、なんとも幸せな気分に浸れます。

この共通認識が、潜在的にはあるのではないかと思います。

この潜在的な共通認識があって、”セレブの優雅な朝食”と訴求されるわけですから、さぞかし、幸せな体験ができるのだろうという推測が成り立ちます。

つまり、潜在的な需要があり、それにうまく応えたというところがポイントです。

朝食需要ということだと、ハンバーガーショップや、牛丼店など様々なプレーヤーがその需要を取り込もうとしてきたわけですが、多くは時間がない人に対して、如何に手軽に商品を提供するかということに、力点をおいたものでした。

一方、豪華にゆったりと優雅にといった切り口ではあまり商品がなかったように思います。

豪華な朝食ということでは、ホテルのビュッフェなどはありましたが、通常は宿泊客が食べるもので、それ単体を目的とする商品ではありませんでした。

その意味で、パンケーキというのは、”セレブの優雅な朝食”という潜在的な需要とらえた、巧みなポジショニングであったといえます。

応用例

①雪かき体験ツアー

普通、雪かきって大変な労働というとらえ方が一般的ですよね。
特に、雪国の人にとってはあまり楽しいイメージはないと思います。
そこを、雪国体験という切り口で、フィットネスとして捉えなおしたのが下の企画です。

http://girlschannel.net/topics/7816/

「雪かきと美容を結び付けた「雪かきフィットネス」を体験して秋田美人をめざそう!」

だそうです。

9名もの女性が参加したそうです。

この企画も、同じものを別の切り口でとらえなおした好例といえそうです。

②朝カレー

ハウス食品のめざめる朝カレーという商品があります。

http://housefoods.jp/products/catalog/cat_1,1060,1020,1453.html

通常、カレーというとどちらかというと重めの食事で朝ごはんのイメージはありませんが、実はカレーのスパイスが脳を活性化させたり、高血圧によいという説もあるようです。

これなども、同じカレーでも、健康食品という、まったく別物としてとらえています。

おまけ

ちなみに私が、行ったお店は表参道にあるシナモンズというお店でしたが、大変混んでいて、40分くらい待ってようやく食べることができました。

これだけ、混んでいるとおそらく滅茶苦茶に儲かっていると思います。

なんせ、「朝食」なので、朝が早い。

HPで確認したところ、朝8時から夜の23時までの脅威の15時間営業。土曜日だとさらに1時間のびて16時間営業!

あの混みかただと、10回転するとして、さらに、粉ものなので原価率も低いからなどと、私も軽く計算してみましたが、すごいことになっていました。